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1:tomi_delta
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2023/07/27 (Thu) 12:32:48
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ADXL355 を使用し、ODR 125 Hz に設定。
読み込みサンプリングは、10ms。 (ほとんどの震度計で採用されている)
つまり、サンプリング周波数 Fs = 100Hz なので、ナイキスト周波数の 50Hz までのデータが有効範囲。
静穏状態では、加速度値は 約±0.005 m/s^2 (0.5gal)。
自作の震度用フィルタを通すと、約±0.0008 m/s^2 (0.08gal)。
計測震度では、約-1.2 (-1.0 ~ -1.4 付近を動作)
ノートパソコンの電源なので、停電してもしばらくは動作。
計測震度-0.9以上の揺れとなった地点の1秒前の波形から、
計測震度-1.2未満になるまでの波形を記録。
自作の震度用フィルタは、ADXL355の内部LPFの影響も加味すると、
10Hz~40Hz帯迄は、気象庁に載っているカーブより少し高めで推移し、
40Hz→50Hz付近で急激に落ち込み、50Hz以降はほぼ0となります。
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0.3秒の処理を入れた以降(2023年5月9日以降)の計測震度は、
ほぼ問題ない値の範囲で計測できていると思われます。
2023年5月9日以降、自作震度計で計測震度1以上を観測した地震は、
今の所、2023年05月19日 05時32分頃の大阪府北部の地震のみです。
今までの計測震度 -0.4以上の観測状況
2023年05月19日 05時32分頃 計測震度 1.0 (川西市中央町:震度0)
2023年07月02日 02時57分頃 計測震度 0.4 (川西市中央町:震度0)
2023年07月16日 14時22分頃 計測震度 0.1 (川西市中央町:震度0)
2023年06月11日 01時21分頃 計測震度 0.0 (川西市中央町:震度0)
2023年07月26日 21時37分頃 計測震度 -0.4 (川西市中央町:震度0)
備考
上記期間中、高周波数帯の地震に影響する修正を行っています。
2023年05月09日~ ODRが250Hz、LPF が1次フィルタ (50Hz付近以外の20Hz~100Hz帯の成分が多い地震の場合、震度が大きく出る。)
2023年05月18日~ ODRが250Hz、LPF が2次フィルタ (50Hz付近以外の20Hz~100Hz帯の成分が多い地震の場合、震度が少し大きく出る)
2023年07月25日~ ODRが125Hz、LPF が2次フィルタ (20Hz~40Hz帯が改善。高周波帯のノイズが減少)
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2:tomi_delta
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2023/07/27 (Thu) 15:09:30
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https://bbs3.fc2.com//bbs/img/_887100/887096/full/887096_1690438170.png
ADXL355の内部LPFも加味した合成フィルタの周波数特性を作ってみた。
・今回 2次フィルタLPF + HPF + sinc 3 LPF (ADXL355内部)
http://tomixdelta.starfree.jp/images/etc/filter_sinc3_add_fs_10ms.png
・前回 2次フィルタLPF + HPF
http://tomixdelta.starfree.jp/images/etc/filter_fs_10ms.png
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3:tomi_delta
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2023/07/27 (Thu) 20:45:21
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下記の式の1次RCフィルタを入れると思いのほか良い特性になったので、このフィルタを追加します。
output = 0.5625 * output + 0.4375 * input;
・今回 sinc 3 LPF (ADXL355内部) + 2次LPF + HPF + 1次LPF (順番的にはこう)
http://tomixdelta.starfree.jp/images/etc/filter_1lpf_sinc3_add_fs_10ms.png
計測震度は、約-1.3 (-1.1 ~ -1.4 付近を動作) なので、若干減った感じです。
約±0.00075 m/s^2 (0.075gal)。